「やる気がない選手」をどう導く?モチベーションを引き出す指導法と具体策

サッカー指導

この記事の概要

「どうしてうちのチームにはやる気がない選手が多いのか?」
「何を言っても響かない…」

指導者なら一度は感じたことがある悩みではないでしょうか?やる気のない選手を見てイライラしてしまうのは当然です。しかし、単に「やる気がない」と片付けてしまうのはもったいない。選手の本音に寄り添い、適切なアプローチを取れば、彼らのモチベーションを引き出し、大きく成長させることができます。

本記事では、
✅ やる気がない選手のタイプと原因
✅ 実際の成功例に学ぶモチベーションアップの方法
✅ 心理学を活用した声かけの工夫
を具体的に解説します。


①「やる気がない選手」のタイプと原因を知る

一口に「やる気がない」と言っても、その背景はさまざまです。指導の第一歩は、選手の心理を理解すること。よく見られるタイプを3つ紹介します。

①目標がないタイプ

特徴:指導者が求めるレベルと、選手の意識にギャップがある。
例:「なんとなくサッカーをやっているだけ」「将来の目標がない」

→ 目標設定を一緒に考えることが重要! 例えば「試合に出る」「チームで○○を達成する」など、本人が納得できるゴールを作る。

②失敗を恐れるタイプ

特徴:ミスを過度に気にする、消極的なプレーが多い。
例:「怒られたくないからチャレンジしない」「試合で萎縮してしまう」

→ 成功体験を増やし、自信をつけさせる! 練習で「いいプレー」を意識的に褒め、安心感を持たせる。

③環境に影響されるタイプ

特徴:チーム全体の雰囲気が悪いと引っ張られる。
例:「周りがやる気ないから自分も適当でいいや」「楽しさを感じられない」

→ チームの文化を整える! 練習メニューの工夫、成功事例の共有、ポジティブな声かけで環境を変えていく。


②モチベーションを引き出す具体策

選手のタイプがわかったら、それぞれに合わせたアプローチを考えていきましょう。

1. 目標を「見える化」する

選手自身に「自分は何を目指すのか?」を考えさせ、紙に書かせるのも有効。例えば、

✅ 「今月の目標」→チームの練習ノートに記録
✅ 「短期ゴール」→試合で1つ成功体験を作る
✅ 「長期ゴール」→3ヶ月後にスタメンを目指す

これにより、選手が自分の成長を実感しやすくなり、モチベーションが上がる。

2. 声かけを変えて、ポジティブな影響を与える

指導者の言葉が選手のやる気を左右します。

NGワード:
❌「やる気あるのか?」
❌「もっと真剣にやれ!」
❌「お前はダメだ」

OKワード:
✅「今のプレー良かったな!」(成功を強調)
✅「ここを意識するともっと良くなるぞ!」(具体的なアドバイス)
✅「お前がいるとチームが助かる!」(存在を認める)

特に「成長ポイント」に目を向けると、選手は前向きになりやすい。

3. 成功体験を積み重ねる

選手は「できた!」と感じる瞬間が増えると、自然とやる気が出てきます。

🔵 小さな成功を作る
・「5本連続でパスをつなげたら勝ち!」のような練習ルールを作る
・ミニゲームで「勝ったチームが景品ゲット」など、楽しさを加える

🔵 試合で成功しやすい状況を作る
・「守備の選手にも攻撃の役割を持たせる」など、新しいチャレンジをさせる
・本人の得意なプレーを伸ばし、自信をつけさせる


③心理学を活用した「やる気スイッチ」の押し方

心理学の観点からも、選手のモチベーションアップには**「自己決定理論」**が役立ちます。

✔ 自己決定理論とは?

人は「自分で決めたこと」に対して強い意欲を持つ。つまり、指導者が全て決めるのではなく、選手自身が考えて行動できる環境を作ることが重要。

✔ 指導の工夫

✅ 選手に「選択肢」を与える
「次のメニューはパス練習とシュート練習、どっちをやりたい?」

✅ 小さな決断を任せる
「今日のアップメニュー、誰か考えてみよう!」

✅ 意見を引き出す
「試合でうまくいかなかったけど、どうすればよかったと思う?」

→ 選手が「自分で考えた」と思うことで、やる気が自然と生まれる。


まとめ:やる気のない選手を成長させるには?

選手のモチベーションを引き出すためには、

✅ 選手のタイプを見極める(目標なし・失敗を恐れる・環境の影響)
✅ 目標を見える化し、小さな成功体験を増やす
✅ 言葉かけを変え、ポジティブな環境を作る
✅ 選手に「決定権」を持たせ、自己決定感を高める

この4つを意識することで、やる気のない選手を引き上げるだけでなく、チーム全体の雰囲気も大きく変わるでしょう。

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